007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

先日、ダニエル・クレイグの007最後の主演作「No Time to Die」をWOWOWで見た。合わせて、15年間のボンド役を振り返るドキュメンタリー「ジェームズ・ボンドであること」も見たが、前作で既に降板するつもりであったものの、物語がまだ完結していないからと説得されてこの作品に出たという。

確かに従来の007シリーズと明らかな違いは一話完結ではなく、前作の続きのように物語が展開したことである。「カジノ・ロワイヤル」から今作までクレイグ出演の全5作を見直すと一大叙事詩のようで、なおかつ超人的ではなく、より人間臭いという、クレイグなりの全く新しいボンド像を我々に示している。そんなところにも大ヒットした所以があるのではと思う。

さて、「ノー・タイム・トゥ・ダイ」である。この作品の内容については、見てない方は見てからのお楽しみということで詳述を避けるが、ラストはやはりビックリ!です。しかもエンドタイトルに、ルイ・アームストロングの『愛はすべてを越えて』が流れるんで、二度びっくりです。

この曲は、1969年の第6作「女王陛下の007」の挿入歌であり、007シリーズでは唯一ボンドが結婚したことが描かれた作品です。主演のジョージ・レーゼンビーはこの1作限りであり、相手役のダイアナ・リグが歴代のボンドガールとして妙に印象に残っているのはハッピーエンドでなかったからかもしれません。

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